「犬の乳腺腫瘍」
乳腺にできる腫瘍で、性ホルモンが発生に関与していると考えられます。
若いうちに発生することは少なく、多くは10歳くらいの雌犬で見られます。
稀ですが雄犬に発生することもあります。
良性の場合と悪性の場合があり、その割合は5:5と言われていましたが、
小型犬では良性の割合のほうがもう少し多そうだという見解もあります。
悪性の場合、肺などに転移することが知られています。
……………………………………………………………………………………
症 状
……………………………………………………………………………………
ひとつ、あるいは複数のできものが乳腺付近に触れる
……………………………………………………………………………………
診 療
……………………………………………………………………………………
腫瘍の大きさや場所を確認し、
いつ見つけてどれくらいの速度で大きくなっているのかなどを伺います。
また、リンパ節や肺への転移がないかどうかレントゲンや超音波検査も行います。
腫瘍の正体を知る手掛かりを得るために腫瘍に細い針をさして細胞を採取し、病理検査を行うことも多いです。
治療は外科的な切除が第一選択となり、
再発などを考えると腫瘍ができた側の乳腺をリンパ節を含めてすべて切除することが推奨されますが、
切除の範囲は年齢などを考慮して検討されます。
……………………………………………………………………………………
予 防
……………………………………………………………………………………
早期に避妊手術を行うことで悪性の乳腺腫瘍の発生率が抑えられることが知られています。