「犬の結膜炎」 獣医師 三宅
結膜とはまぶたの内側の粘膜のことで、ここに炎症がおこります。
細菌・ウイルスによる感染の他、砂・ほこりなどの異物、まつ毛の生え方の異常などにより、
結膜が刺激され炎症がおこり発症することもあります。また、アレルギー、涙の減少が原因で発症することもあります。
症状
一般的には、痒みや痛みがあるために異常なほど目を気にするようになり、前肢で目をこすったり、顔を床にこすったりします。
このようなとき、目のまわりが涙でぬれていたり、眼やにが出ています。
また、まぶたをめくると、結膜が充血して腫れています。
診療
飼い主さんにお話を伺い、犬の症状と目の観察によって診断します。
感染が疑われるときは、目やにをとり細菌学的な検査を行うこともあります。
まず原因となっていものを取り除くため、リンゲル液や精製水などを使って洗眼を行います。
続いて、原因に応じて抗炎症剤、抗生物質などの点眼薬による治療を行います。
予防
結膜炎は比較的、治療によく反応します。
ただし、アレルギーが原因の場合は良くなるまでに時間がかかります。
場合によっては、継続的に点眼薬が必要になることもあります。
眼やにが出ていないか、涙が多くないか、目を日頃から観察しましょう。
もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
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