「マスクのひもが見当たらない!?」
今回は、マスクのひもをまさか飲んでしまったかも!?
という猫のご相談を紹介します。
今は、マスクをつけて日々の生活を送っていらっしゃる方が多いと思います。
お電話をくださった方も、外出時には不織布マスクをしていましたが、マスクの品切れが続いた経緯から、一回切りの使い捨てにするのではなく数回使用するようにしていました。
その日の朝もマスクをして出社し、帰宅後「まだ使えるな」と机の上に置きました。
その後、夜になり、机の上に置いたはずのマスクが床に落ちていることに気づきます。
そのときすでにマスクのひも部分が片方なくなっていたのです。
まさか、猫がマスクで遊んでいてちぎれたひもを飲んでしまった?と慌てますが、当の猫は普段通りの様子です。
結果から先にお伝えすると、このときはマスクのひもが部屋の隅から見つかりました。
マスクで遊んでひもをちぎったものの、飲み込むことはなかったんですね。
本当に良かったです。
ですが、ひも状のものに執着がある子はしつこくかじっているうちに飲み込んでしまうことがあります。
ひも状のものを飲みこんだ場合、太くて短ければ吐き出すことが出来たり、便と一緒に出てきたりすることもありますが、多くは、手術で取り出すしかありません。
特に、細くて長いひも状物は腸に張り付いてしまい、そこから動かなくなってしまうことがあります。
腸は非常にデリケートな組織で、そのようなことになると組織が壊死してしまうこともあります。
子猫のときから、ひも状のおもちゃで遊んでいると、ひも状物への執着が強くなる恐れがあります。
よく、毛糸玉をいたずらしている猫のかわいい画像などがありますが、ひも や ひも状のおもちゃで遊ばせることは極力避けるようにしましょう。
今回の猫さんは大丈夫でしたが、マスクのひもの誤飲の相談はとても増えています。
マスクはご家族の匂いがしたり、食べ物の匂いがうつっていたりすることがあり、
猫にとって気になる存在になることが多いです。
引き出しにしまうなど、誤飲事故が起こらないように十分に気を付けたいですね。
(実際のご相談内容の一部を変更して紹介しています)
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