「猫の歯周病」
歯垢の中の細菌が原因となって起こる炎症で、歯肉だけが炎症を起こす歯肉炎とは違い、
歯や歯の周囲にある靭帯、歯を支える骨にまで炎症が起こることがあります。
ドライフードよりも缶詰食を好む猫に多くみられるとの報告もあります。
また、歯周病により歯が抜け落ちたり、
病巣部が顎の骨を貫通して顔に小さな穴が開きそこから排濃したりすることがあります。
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症 状
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歯肉の腫れや出血
歯の汚れ
口臭
物を食べづらそうにするなど。
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診 療
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歯肉の腫れ、歯周ポケットの深さ、歯石の付き具合、歯のぐらつきなどを診ます。
また、歯のレントゲンを撮ることもあります。
治療は全身麻酔をかけてのスケーリングを行います。歯石を取り、歯の表面を磨きます。
ぐらつきがひどい歯は抜歯をし、抜いた穴は縫合します。
再び歯石が付着して再発するのを防ぐために自宅でのデンタルケアも必要になるでしょう。
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予 防
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自宅でのデンタルケアを行いましょう。
猫白血病ウイルス感染症や猫免疫不全ウイルス感染症を発症している猫では、
免疫不全によって歯肉炎になりやすいことが知られています。
歯肉炎から歯周病に悪化することもあります。