「猫の気胸」

 

胸の中には肺があり、肺の中は空気で満たされています。

気胸は胸の中の肺以外の場所に空気が存在する状態で、

肺から空気が漏れだしている場合と、

外傷などで胸(胸壁)に穴が開き外部から空気が入ってくる場合があります。

肺の周りに空気があると肺がうまく膨らめず、呼吸が苦しくなるばかりではなく、

全身への酸素供給がうまくいかなくなってしまうこともあります。

また、ひどい場合では命の危険にさらされることもあります。

猫の気胸で多い原因は、交通事故やベランダからの落下、ケンカによる咬傷などです。

……………………………………………………………………………………
症 状
……………………………………………………………………………………

早い呼吸、

苦しそうな呼吸、

腹式呼吸、

事故などで胸壁に外傷がある  など

……………………………………………………………………………………
診 療
……………………………………………………………………………………
胸部のレントゲン検査で診断されます。
全身状態を調べるために血液検査も行います。
呼吸困難を起こしている場合などは胸壁に針を刺して胸にたまった空気を抜きます。
点滴や酸素室での入院が余儀なくされることも多いですが、
気胸の状態がひどくなければその後は回復します。
肺の損傷や胸壁の損傷の程度によっては外科的な処置が必要になることもあります。
……………………………………………………………………………………
予 防
……………………………………………………………………………………
事故や怪我を避けるために完全室内飼育が推奨されます。

 

一覧に戻る

関連記事を読む

Copyright © Anicli24 AA Rights Reserved.