「猫の腸閉塞・通過障害」
なんらかの原因で腸が完全に詰まってしまったり、通過障害を起こすことがあります。
猫は長いものにじゃれたりビニールを噛んだりする子が多いため、
そのような異物が原因になることもあれば、毛玉や腫瘍などが原因となることもあります。
腸は非常にデリケートな組織なので、
物が詰まったまま放置すればその箇所から壊死をおこしてしまいます。
また、腸が捻じれたり全く動かなくなったりすることもあります。
こうなると何も食べられなくなり、頻繁に嘔吐を繰り返すばかりではなく、生死に関わる問題になります。
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症 状
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食欲不振、
嘔吐、
元気消失、
下痢、
便秘など
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診 療
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血液検査で全身の状態を確認し、レントゲンや超音波で画像診断を行います。
レントゲン検査ではバリウムなどの造影剤を使用することも多いでしょう。
閉塞を起こしている原因となるものを切除する必要がある際は入院手術となります。
腫瘍が原因となっている場合では腫瘍の種類により切除手術を行うか、
抗癌剤を使用するかが選択されます。
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予 防
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お家の中では目の届くところに物を置かないように気を付けましょう。
また、常に食べ物を探してゴミ箱を漁ってしまうような場合は、
転がす度に数粒ずつフードが出てくるようなオモチャを置いておくとよいでしょう。
長いヒモなどに興味を示さないように、子猫のころからヒモや毛糸などで遊ぶのはやめましょう。
換毛期にはこまめにブラッシングをしたり、毛玉除去のお薬などを併用して、
猫が飲み込んでしまう毛の量が減るようにしてあげましょう。