「犬の骨腫瘍」
骨の中で特に腫瘍ができやすい場所は四肢です。
特に、前肢首のあたりや肩などに発生しやすく、大型犬や超大型犬でよく見られます。
四肢以外にも頭蓋骨、頬や顎、鼻の骨、肋骨、骨盤、脊椎などに腫瘍ができることもあります。
腫瘍により痛みや腫れが起こり、場合によっては骨折を引き起こすこともあります。
……………………………………………………………………………………
症 状
……………………………………………………………………………………
四肢に腫瘍ができた場合は歩行の異常が見られます。
痛みから散歩に行きたがらなくなったり、階段の上り下りを嫌がったりするようになることもあります。
腫瘍が大きくなってくると腫れてくるため見た目での変化に気づくことも多いです。
……………………………………………………………………………………
診 療
……………………………………………………………………………………
通常、血液検査、レントゲン検査は必須になります。
肺転移の有無を確認するため胸のレントゲンも撮ることが多いです。
治療としては外科的に取り除くことが第一選択となり、時に断脚の決断をしなくてはいけないでしょう。
化学療法や放射線療法を合わせることが効果を示すこともあります。
……………………………………………………………………………………
予 防
……………………………………………………………………………………
骨折などの治療で骨に整形外科用の器具(ネジのようなもの)を入れることがありますが、
器具の慢性的な刺激が腫瘍を誘発する可能性もあります。
骨折などの怪我には十分に注意しましょう。
……………………………………………………………………………………
好 発 犬 種
……………………………………………………………………………………
四肢の腫瘍は体重が重く四肢に負担がかかりやすい大型犬や超大型犬に多くみられます。